夏の暑さも本格的になってきました。
暑さを感じさせない「夏のきもの美人」になりましょう。
今回は着た後の手入れをご紹介いたします。
きものは脱いだ後すぐしまうのではなく、
少し時間をおいて手順よくしまいましょう。
① まず手を洗う
大きい風呂敷か衣裳敷を用意し、その上できものを脱ぐ事。
きものを床に直接おかない注意が必要です。
② きものハンガーで汗を干す
風通しの良い、日の当たらない場所に
きもの・長襦袢をハンガーにかけ温もりを取って下さい。
帯はよくたたいてシワを伸ばしてからハンガーにかけると
小さなシワは取れます。
かける時間は2~3時間を目安に、
間違っても丸一日かけっぱなしにしないように。
シミ・汚れがないか必ず点検をする事。
汚れ・汗ジミが大きかったら専門家に依頼しましょう。
絹は「生きて吸収している」と考えて下さい。
③ 湿気が抜けたらたたむ
ガーゼ等で軽くたたき、埃を取りましょう。
ホテル等に長い時間いると絨毯から静電気をよび、
きもののふき(裾)に絨毯の毛足が入り込んでいる事がありますので
小さなハケやブラシでよく払って下さい。
④ 帯揚げのシワを伸ばす
帯揚げは四つ折りにしてたたみますが、
シワのある時は二つ折りにしてくるくる巻くと
使う時にはシワが消えています。
⑤ 帯締めは房を大切に
四つ折り位にして房に和紙や半紙を巻いておくとよいでしょう。
⑥ 小物の始末
・足袋
足袋はすぐ洗いましょう。
汚れのひどい時は歯ブラシに石けんをつけ、
底の縫い目の部分をこすって下さい。
洗濯機に入れる時は、
全体を縦・横に引っ張ってからネットに入れ洗いましょう。
干す時はコハゼのついている側を上に、その内側をとめます。
・草履
湿気を取ってから下駄箱へ。
草履の底は湿気がたまっています。
柔らかい布で全体をふき、底が見えるように立てかけ、
陰干しをして下さい。
⑦ アイロンのかけ方
目立つシワがありアイロンをかける時は
きものの裏から当て布(白い木綿で糊けのないもの)をして
こすらず、さっと重みをかけるくらいで。
スチームアイロンの蒸気は生地を縮ませてしまいますので
使わないこと。
ただし、強いシワや高級品は
専門家にお任せした方が良いでしょう。
小林豊子きもの学院 北海道学院長
信田 豊愁
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