2009年11月22日日曜日

交通遺児に愛と夢を…

11月21日、お陰様をもちまして
「HBCチャリティーバザール呉美の市」が無事終了いたしました。

たくさんの方々から頂戴いたしました善意のお心は
北海道交通安全推進委員会を通し
交通遺児育英資金としてご寄付させていただきます。

ここで奨学金制度を受けられた方の思いをご紹介いたします。

主人が亡くなったのは6年前の3月で
3人の子供達は、上は男の子が15才で高校へ入学
その下の女の子が14才で中学生へ
一番下の女の子が12才で中学入学を控えての時期に
主人が追突事故で即死
相手の方は軽い怪我で済んだのがせめてもの救いでした。
交通事故は跡を絶たず、自分だけでなく相手を巻き添えにし
その人の家族、そして自分の家族をも不幸にします。
警察から主人が事故で亡くなったと聞いたときは頭の中が真っ白になり
呆然としましたがこれからの生活を考えると悲しんではいられませんでした。
自損事故なので保険は無情にも一切出ませんでした。
生活は私の僅かな稼ぎと、主人は自営業だったので国民年金による遺族年金
この遺族年金については厚生年金による遺族年金と違って
収めた年数の多少によらず子供が18才になると打ち切られる
という矛盾したものです。
それでも僅かながらでも家計の足しになり助かりました。
今、子供達は上が21才で去年自動車短期大学を卒業し
自動車整備会社に就職できたのですが、毎日のように夜遅くまで残業で
肉体的にも精神的にも限界となり11月で辞めてしまいました。
でも、友達からの誘いで職種は違いますが仕事に就く事ができました。
真ん中の子は20才、4月に看護専門学校の2年生へ
一番下の子は18才、高校を卒業したらパテシエの専門学校へ入学します。
このように順調に中学、高校、
将来に向けて希望する専門学校で学ぶことができたのも
北海道交通安全推進委員会の皆様並びに篤志家の皆様による
無利子の奨学金をお借り出来た事、母からの援助、兄夫婦
その他沢山の人達に助けられたお陰だと深く深く感謝申し上げます。
6年前より一層景気は悪化し、就職の取り消し、リストラ、就職口が無い等
子供らも不安のさなかにいます。
でも、いつか景気が回復し活気ある世の中になることを願って
主人の分まで希望を持ち生かされてる命を大切に頑張って行こうと思います。

石狩市 吉川寿子
20日には、急増する交通死亡事故に歯止めをかけるため
北海道知事と北海道警察本部長の連名による
「交通死亡事故多発緊急メッセージ」が発表されました。
尊い命が犠牲となる事故は跡を絶ちません。
私達の活動がささやかでも、残されたご家族の希望の光となりますよう
願っております。

また、昨年より
趣旨にご賛同いただき、ご来場くださいましたお客様へ
御礼として北海道社会福祉事業団福祉村の授産品を
プレゼントさせていただいております。
昨年、「授産品販売による収益が障害を持つ方々の生きる希望となる」
というお話をうかがい、僅かでもお役に立てるならばと
こちらも継続したい活動のひとつとなりました。

北海道社会福祉事業団より感謝状を頂戴いたしました

小林豊子きもの学院では
「きもの」という伝統文化を通し、様々な形で社会へ貢献できますよう
今後とも精進してまいります。
皆様からのあたたかいご支援に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。