2009年4月12日日曜日

突撃!グラビア撮影

4月7日、
学院報「美しい人」に掲載予定のグラビア撮影が行われました。
撮影場所に選ばれたのは
札幌市東区にあるモエレ沼公園ガラスのピラミッド。
やわらかい春の日差しに包まれ、
ガラスで覆われたアトリウムでの撮影にうってつけの一日。

モデルは現在札幌地区野幌教室に在籍する
長谷川夕華さんにお願いいたしました。

そこで!突撃インタビュ~

○きつけを習い始めたきっかけは?
 「幼い頃日舞を習っていて自分できものを着ていたはずなんですが…
  もう一度着られるようになりたいと思い、始めました。」

○授業はどんなカンジ? 先生がキビシイ、とかありませんか。
 「(笑)気さくな先生でとても楽しいです。
  授業の間隔が空いてしまい手順を忘れてしまうんですが
  いつも優しく教えてくださいます。」

きさくな伊藤先生と


○撮影は楽しみ?or緊張?
 「すごく楽しみでした!
  でも本当に私でいいのかなぁ、とも…」

カメラマンからポージング指導が


○終了後の感想
 「自然に笑えていたのか心配です。
  コーディネーターの方、カメラマンさん、伊藤先生、そして
  見守ってくれた母に大感謝です。
  とってもステキな思い出になりました☆」



夕華さんは自然な笑顔がとってもチャーミング。
こんな表情あんな表情とカメラマンさんの要望に応えてくださいました。
まわりの人への感謝の言葉も自然に語るステキなお嬢さん。
「きものを愛しむ心が優しい心を育むことを…」
お稽古をとおしてもっともっと素敵な女性になりそうです。

この撮影は今月末発行予定の
小林豊子きもの学院報「美しい人」Vol.60でご覧いただけます。
お楽しみに!



「美しい人」バックナンバーはコチラへ

http://www.kimono-japan.co.jp/utsukushihito/utsukushihito.html

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2009年4月5日日曜日

学びの季節ですね。

4月5日(日)、小林豊子きもの学院札幌本校にて
「名取授豊の会 第17期 全道研修講座」が開催されました。
札幌・小樽・岩見沢地区の皆さんはつい先日
地区開催を終えたばかりですが、春は学びの季節です。
あらゆる「新一年生」のように、気を引き締め
学ぶ意欲を満たすチャンスを逃さない!
という会員の皆さんが一堂に会しました。

今回は「目を見張る補整技術」というテーマで
美しいきもの姿のベースとなる「補整」の新しい技術を学びました。

日本人の体型の変化とともに、きものと帯のバランスや
補整を必要とする部分も変化して来ています。
振袖を着せる、という設定で進められる講座ですので
とりあえず皆さん今日はハタチということで(笑)

今回学んでいただいた技術は“今スグ使える”リアルなもの。
忘れないうちに“自主練”を重ね、
しっかり自分のものにしたいですね!!

2009年4月3日金曜日

日本の歳時記① ~花まつり~

日本には季節の変わり目ごとに四季折々の美しい習慣があります。
長い歴史の中で連綿と伝えられて来た和の文化。
家庭文化、お正月、節分、雛祭り等々…
しかし、今日の行事は形式だけが伝えられ、
本来の意味合いがすっかり忘れられております。
今月から毎月、そうした行事を通し
未来へ向け不易なものとしての和の文化を
伝えてまいりたいと思います。
先人達が残した知恵に学び、
豊かな優しい心を育んでまいりましょう。


花まつりQ&A

Q1 「花まつり」とは?
A  4月8日お釈迦様の誕生日のこと
   灌仏会(かんぶつえ)または仏生会(ぶっしょうえ)といいます
   春爛漫の頃、旧暦では今年5月2日

Q2 お釈迦様は実在の人物ですか?
A  紀元前4世紀以前の実在の人物
   釈迦国(ネパール南方からインドにかけての小国)の王子で、
   ゴーダヤ・シッタルーダといいました
   お釈迦様とは釈迦牟尼(しゃかむに)のことで
   「釈迦」とは種族名、「牟尼」は聖者を表す言葉
   「釈迦族の聖者」という意味です
  
Q3 花まつりに花御堂のお釈迦様に甘茶をかけるのはなぜでしょうか?
A  誕生後すぐ七歩あるいて両手で天と地を指し、
   「天上天下唯我独尊」と言われたそうです
   これを聞いた八大竜王が喜び天上から甘露の雨を降らし
   産湯をつかわせたという伝説に由来します
   現在では無病息災を祈る行事として定着しています

   天上天下唯我独尊:
     宇宙の中で自分より尊いものはない
     花にも木にもこの世に生きている全てに尊い命があり
     大切なもの

Q4 無憂樹(むゆうじゅ)が菩提樹と呼ばれるようになったのは何故ですか?
A  6年間あらゆる苦行を試みたが悟りの境地を得られず
   心が満たされなかった
   苦行を止め、ある村の清流で身体の垢を落とし
   村人スジャーターの捧げた牛乳粥をすすって
   弱っていた身体を休めた
   そして無憂樹の下で瞑想した釈迦は
   宇宙・人生の心理を悟り仏陀となったといわれています

Q5 花まつりのアレンジ

A  春爛漫の様子を桜や小手毬、スイートピーで表し
   天に向かって伸びる竹の子で釈迦を表現しています
   春の野菜ウドを表面に盛り、独活を表しています

   独活:(仏教語)
     金剛杵の一種で、金属製の仏具のこと
     独立心を表す意味があり、博多帯は独鈷紋様になっています












小林豊子きもの学院 北海道学院長 信田豊愁




2009年4月2日木曜日

春のイベント×3

3月22日(日)、札幌後楽園ホテルにて
札幌・小樽・岩見沢地区による3つのイベントが開催されました。

まずは「名取授豊の会 第17期研修講座」。
「名取授豊の会」とは、
小林豊子総合学院長から「豊」の一字をいただいた雅号を持つ方、
すなわち「きもの教授・教授補」の資格を有する方で構成されており、
より高度な技術・知識・感性を磨くため、年に2回 さまざまな観点から
日本文化を深く学びます。

今回のテーマは
「色彩心理学 カラーストーリー」と題し、
色が発するパワーが人間の心理に与える影響を
実践を交えて考察しました。
感情表現に添った色をカラーチャートから選びます

古来より日本人は十二単などの「かさねの色目」に
季節の移り変わりを表現してきました。
TPOに合わせた自分をプロデュースする最高のツールとして
有効的に活用したい“カラー”。
奥が深い世界ですが、感性を磨き色を味方にする術を
ぜひ身につけたい!
と、意欲満々のみなさんでした。

会食をはさみ、続いて「合同認定式」。
昨年一年間に「京都きものコンサルタント協会きもの講師免許」を
取得されたみなさまが免許状を授与されました。
授与される方にとって「先輩」にあたる方々が見守る
厳粛なムードの中、
信田北海道学院長からおひとりづつ免許状が手渡されます。

やはりちょっと緊張しますね


これまでの努力とこれからの希望が胸にわき上がり、
思わず涙が…という方も。
諸先輩方もかつての自分を振り返り、感動を共有できた
素敵な瞬間でした。

そして最後は「合同授業」。
今回は「もっと和の文化に触れたい!」
という全ての方にご参加いただけるよう公開講座として
開催いたしました。

たくさんお集まりいただきました


「伝承(つたえ)たい おもてなしの心」と題し
「人に心を伝える形=作法」を
心をあくまで重視しつつ外的行為の妥当性を求める、という
江戸初期の儒学者中江藤樹の教えにもとづき
再構築していただきました。

演台の桜も花ひらき、おもてなし


お集まりいただいた60名ほどの受講者のみなさんは
外的行為の基本、“笑顔づくり”から実践。
“口角をあげ、目尻を下げ”た100点満点の微笑みで
会場を後にされました。


春を感じさせる柔らかな色合いのきものと口角のあがった素敵な笑顔です!