2011年7月11日月曜日

美容学生meets時代衣裳

7月6日、当学院講師が着付け授業を担当する
札幌ビューティーアート専門学校の生徒さん達が
自分で浴衣を着上げ
併設の「日本時代衣装展覧室」を訪れました。

この日の授業の目的はズバリ「日本の服飾文化を体感する」。
美容師を目指し勉強中の皆さんですので
授業では人に着付ける勉強をしていますが
自分で浴衣を着て実際に外を歩くとどう感じるのか実体験します。



「苦しい」「歩きづらい」とネガティブ意見から
「ルンルンする」「下駄の音が好き」という風情のある意見も。



学校から歩くこと10分、「日本時代衣装展覧室」で
平安時代から江戸時代までのさまざまな装束を見学。
「美容文化論」という教科で学んだ衣裳や髪形、化粧方が
実物として見られ、次々に質問があがります。



特に「眉」の位置に興味津々。
これは身分の高い女性が眉を剃り、
高い位置に描くことでステイタスを示した「天上眉」と呼ばれるもの。

「教科書でしか見たことのなかったものが見られ、
自分でも浴衣を着たことで、なんとなく当時の人の気持ちになれた」
と、堂々とした浴衣の着こなしを披露した小木君。



自分のお気に入りの浴衣を可愛らしく着こなした河村さんは
「千年以上も受け継がれているきものって凄い!
これからは浴衣でもいいから着る機会を増やしていきたいと思いました」
と語ってくださいました。

長い歳月をかけ現在のスタイルを確立したきもの。
これから美容師となる皆さんが未来のきものスタイルを
創造するのかもしれませんね。












2011年7月5日火曜日

「十二単」着装体験記

6月17~19日開催された「第26回きもの展」
特設会場で行われた特別講演で十二単着装を体験した
山崎さんに感想を伺いました。

「数人がかりで着付けてもらうというのが初めての経験でしたので
とても新鮮に感じました」



現在小林豊子きもの学院苫小牧校できつけを学ぶ山崎さんは
当然、自分できものを着られるよう奮闘中。
三人もの衣紋方に囲まれて重たい衣裳を着付けられる
という事は、日常ではありえません!!
姫気分を感じられるようでもあり、ちょっと怖いような気も…

「きものって恰好イイ!」と思い立ちお稽古を始めた、とおっしゃる通り、
担当講師はきりりと粋なきもの姿が素敵な曽我部先生。
「とても優しい」先生のもとで「じっくりと学んでいきたい」
とお話しくださいました。



着装体験後は、
十二単がなぜこんなに重厚長大なものになったのか、
平安時代からどのような変遷があり現代のきものの形になったのか、
など きものへの興味が膨らんでいる真っ最中の方ならではの疑問を
宮島先生へ率直にお聞きしていました。

いつもの授業も真摯な取り組みで、とても素直に吸収している
という山崎さん。
“恰好よく”きもの着こなす日も間近ですね!
ご参加いただきありがとうございました。

蚕の命が形を変え、新たな輝きを授かったきもの。
様式は変化しても、千年の時を超えて続く日本の文化を
これからも多くの方に伝えていきたい…
私たちの活動は続きます。




2011年7月4日月曜日

きもの展、ありがとうございました。

6月17~19日、定山渓万世閣ホテルミリオーネにて
第26回を迎える「日本時代衣裳の復元・きもの展」が開催されました。



未曾有の大災害に心を痛め乍らの本展開催でした。
皆様からお寄せいただきました温かいお心は
HBC北海道放送を通じJNN・JRN 絆プロジェクト」として日本赤十字社へ送られ
災害地の復興・被災者の援助資金などとして役立てられます。



民族衣装を通し美しい日本の心と美を守り伝えることで
日本の復興の為に力を尽くす…そう強く思いをいたしております。



特設会場では
特別講演「時代衣装を通して語り伝えたい“日本の心と美”」と
「十二単衣装体験」を開催いたしました。
時代衣装を実際に身にまとうことで
服飾が心身に与える影響が「躾」となって
着るもののアイデンティティ形成に役立つことを体感していただきました。


(詳しい様子はコチラ)


日本の心と美を伝える一大文化事業「きもの展」。
ご協賛いただきました皆様に心より感謝申し上げますと共に
ご芳名を記した掛軸を作成、臨済宗大本山妙心寺に奉納し
皆様のご健康をお祈りいたします。

ありがとうございました。