2009年6月7日日曜日

日本の歳時記③ ~衣替えの季節をむかえました~

今回は大切なきものの保管についてご紹介いたします。


① 防虫剤の使い方

  防虫剤は一種類のみ使用する事。
  防虫剤には臭いのあるものと臭いのないものがあります。
  特に臭いのあるものは他の種類のものと併用しない事です。
  誤って二種類入れますと、防虫剤が溶解、ガスが発生し
  油ジミになり、トラブルの原因になりますので要注意。

  きものに入れるのなら樟脳が良いと思いますが
  着る時には臭いを抜いてから身につけましょう。
  大きなビニール袋にきものと冷蔵庫に使用する脱臭剤を入れ、
  テープで口をふさいで2~3時間置くと臭いが抜けます。


② 絹のきものは他のものと一緒にしない

  ウールのきものには虫がつきやすいです。
  また、ゴムベルトやショール、腰紐等は
  絹のきものとは別に保管しましょう。


③ 虫干しでトラブル解消

  きものをタンスの中にしまいっぱなしにしていませんか。
  時々タンスをあけて空気を通したり
  天気の良い日に短時間虫干しをしましょう。
  タンスの中にこもっているガスが抜け、湿気も逃します。

  その際には、自然光・人工光にも要注意。
  きものに光があたらない様、陰干ししましょう。

  絹は肌にふれて呼吸します。
  時々きものに袖を通すのも大切です。


④ シーズンオフには手入れをして保管

  小さな汚れでも時間がたつと汚れが広がり落ちにくくなります。
  当分着ないものは専門家に手入れをしてもらう事をおすすめします。


来月はきものを着た後のお手入れと上手なしまい方をご紹介いたします。



小林豊子きもの学院 北海道学院長
信田豊愁

0 件のコメント: