2008年5月31日土曜日

和文化きもの豆知識⑥

浴 衣

夏になると浴衣を着る人口が年々増え
特に若い女性の浴衣姿は初々しく周りの人々を楽しませてくれます。

浴衣は湯帷子の略。
平安時代の上流階級では
身を清めるという沐浴には二つの方法があり
①浴槽に湯を運び込み湯船に入る
②蒸気風呂
このとき身にまとった衣が湯帷子で、湯浴み後の汗取りに着た衣も同じように呼ばれました。

江戸時代には庶民一般にも用いられるようになり
更に木綿の普及により
単衣として普段着や時には雨具として利用されました。

浴衣は夏の衣服として家の中で着るものであり
昼の外出には原則的に着用されなかったのですが
明治中期以降に昼間でも着られるようになり現在に至っています。

清涼感のある木綿の藍地に白の模様、また白地に藍、
カラフルな色彩のモダンな柄などがあります。
種類としては、綿縮、綿紅梅、有松絞、中型などがあり
夏の風物詩として大いに楽しんで着て欲しいものです。


NPO法人日本時代衣裳文化保存会 理事
小林豊子きもの学院 北海道学院長
信田 豊愁

0 件のコメント: