風呂敷の由来 ~唐草文様は龍~
室町時代(1338~1573年)将軍足利義満が室町の館に大湯殿(蒸し風呂)を建て近習の大名を供応する際、大名を一緒に風呂に入れました。
そのとき衣服の取り違いを防ぐ為に定紋をつけた絹布に衣服を包み風呂から上がってその布の上で身支度をする…
「風呂」に「敷く」ところから風呂敷と呼ばれるようになりました。
風呂敷には色々な文様があり
特におめでたいときに使われた「唐草文様」の唐草は
龍と密接な関係があります。
東洋思想における「唐草」には植物以外の素材で
「龍」と「雲」として考える方が適切と思われています。
応神天皇陵出土の鞍に唐草文様として龍が抽象化され配置し
この文様が龍である貴重な資料として残されています。
唐草文様の風呂敷は聖なる竜神を表し
つる草の長く伸ばした生命力の強さは延命長寿の象徴とされています。
唐草文様の風呂敷が家のどこかで眠っていませんか。
NPO法人日本時代衣裳文化保存会 理事
小林豊子きもの学院 北海道学院長
小林豊子きもの学院 北海道学院長
信田 豊愁
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